当ブログをご訪問いただき、ありがとうございます。管理人のりぜぶると申します。
今回はTLTとIEFを比較し、米国長期債への投資について記していきます。
米国長期債について
米国債券市場は投資家に人気のある安全資産の一つであり、長期債はその中でも比較的リスクが低いとされています。
直近では利回りが上昇し、個人投資家の中でも選好する方が増えている印象です。
2022年などの例外的な年もありますが、基本的には債券は株式と逆の値動きをするため、私は自分のメンタル管理の一環として、ポートフォリオに債券を採用しています。
長期債には様々な選択肢がありますが、ここでは米国債券ETFである「iShares 20+ Year Treasury Bond ETF (TLT)」と「iShares 7-10 Year Treasury Bond ETF (IEF)」を比較し、それぞれの特徴や投資戦略について考察してみたいと思います。
TLTとは
TLTは、米国財務省の長期債で構成されるETFです。
経費率: 0.15%
標準偏差: 14.82%(過去3年)
ETFの名称にもあるように、20年以上の残存期間を持つ米国債券を対象としています。
つまり、比較的長期的な債券に投資することができます。
長期債は一般に金利に敏感であり、金利上昇による価格の下落リスクがある一方で、長期的な利回りが期待できる特徴があります。
私は23年4月15日 時点において、累計買付額278,708円に対して、評価額が285,054円、累計配当も含めると+2.85%となっています。
IEFとは
IEFは、米国財務省の中期債で構成されるETFです。
経費率: 0.15%
標準偏差: 7.39%(過去3年)
ETFの名称にもあるように、7年以上10年以下の残存期間を持つ米国債券を対象としています。
つまり、中期的な債券に投資することができます。
中期債は、長期債に比べて金利に対する敏感度が低く、価格の変動も比較的小さい特徴があります。
私はIEFをこれから購入する予定ですので、まだほとんど保有していませんが、23年4月15日 時点において、累計の損益率は+2.50%と、TLTよりは控えめな動きとなっています。
TLTとIEFの比較
残存期間
TLTは20年以上の長期債を対象としているのに対し、IEFは7年以上10年以下の中期債を対象としています。
つまり、TLTの方がより長期的な債券に投資することになります。
金利
長期債の方が金利リスクに対してより敏感であり、金利上昇による価格の下落リスクが高いです。
一方で、中期債は金利リスクに対する敏感度が低く、価格の変動も小さいです。
そのため、円で投資する場合、為替の影響をより考慮する必要があります。
利回り
長期債は一般に中期債に比べて高い利回りを期待できる傾向があります。
しかし、金利環境や経済の状況によって異なるため、必ずしも一定の利回りが保証されるわけではありませんので注意が必要です。
リスク分散
TLTは長期債に特化しているため、金利に対する敏感度が高く、株式とは逆の動きをすることが多いです。
一方で、IEFは中期債に投資しているため、よりバランスの取れたリスク分散ができる可能性があります。
投資戦略
長期債への投資を考える
金利に対する敏感度が高いTLTが選ばれることが多いです。
ただし、金利の上昇リスクにも注意が必要であり、2022年のような状況においては大きな損失が発生する可能性も考慮する必要があります。
リスク分散を考える
ポートフォリオのリスク分散と安定的な値動きを重視する場合、中期債に投資しているIEFが選ばれることが多いです。
中期債は金利リスクに対する敏感度が低く、より安定的なリターンが期待できるためです。
金利環境を考える
金利環境が上昇する傾向にある場合、長期債の価格が下落するリスクがあるため、TLTのほうが損失が大きくなる傾向があります。
そのため、中期債(IEF)への投資を検討するのも一つの選択肢となります。
まとめ
残存期間毎に割合を設定して、TLTとIEFを同じ割合でどちらにも投資。
TLTとIEFは、同じ米国長期債に投資をするETFですが、残存期間が異なり、値動きも異なります。
TLTは金利の変動に対して敏感であり、金利の上昇により価格が下落するリスクがあります。
一方、IEFは金利の変動に対する敏感性が低く、リスクが比較的抑えられています。
円安のタイミングで購入して円高に動いたタイミングで手放すようなことをすると、IEFの値上がり益以上に為替差損を受ける可能性があります。
具体的には、日本円からドルに交換してIEFを購入した後、売却時の為替レートが購入時の為替レートより低い場合、為替差損が発生することになります。
これらをどちらも保有することにより、長期債であるTLTで高い利回りを狙いつつ、中期債であるIEFで値動きを抑える効果を期待してポートフォリオのリスク分散を図りつつ、収益の向上を図ります。
よって、私は現在IEFの購入が進んでおりませんが、今後は徐々に割合を増やす予定です。
実際のパフォーマンスについては、毎月ポートフォリオを公開していますので、そちらをご確認いただければ幸いです。
以上で今日の記事を終わります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。